Google広告ではキャンペーン設定時、色々と余計なチェックボックスに最初からチェックが入っていますよね。
その中の一つ
「検索パートナー」
ですが、皆様使ったことはありますか？
私はこちらの設定は毎回外していて、その理由が
「CVしない余計な面に配信されて予算だけ消化される」
と良い噂を聞かなかったためです。
ただ最近、知人のリスティング広告運用者数名から
「検索パートナーにも配信しているよ！」
「ここから成果出るよ！」
といった話を聞き、本当に効果的かどうか検証してみることにしました。
【実施内容】
同一ジャンル・商品の複数キャンペーンA・B・C「検索パートナー」にも配信設定をする
【評価方法】
通常の配信面・検索パートナー面それぞれの以下指標の差分で評価。
MCVが増えるかつMCPAに大きくブレがなければ費用対効果良し（検索パートナー配信は効果的）と判断。
・インプレッション
・CPC
・MCV
・MCVR
・MCPA
【検証期間】
24時間
こういった前提で取り組んでみました。
結論「キャンペーンによる」
早速ですが、検証結果になります！
まずはこちらの結果を見てください。
どのキャンペーンもインプレッション・MCVは純増となりましたが、検索パートナー配信面を見るとキャンペーンAではMCPAが大幅高騰、Bはやや高騰、Cは下落と、キャンペーンにより全く異なる結果となりました。
特にAのMCPA高騰幅が大きく、すぐに検索パートナー面への配信を停止しました。（結果①）
BはMCPAで見ると通常の配信面と検索パートナー面ほぼ差分はありませんが、MCVRが大きく悪化しています。（結果②）
MCVRが悪化したもののCPCが下がったため、費用対効果で見るとなんとか耐えているといった感じです。
キャンペーンCはなんとMCVRがほぼ変わらず、MCPAも検索パートナー面の方がやや安価という結果になりました。（結果③）
（キャンペーンCは検索パートナー面の予算消化が少ないため、もう少しデータを集めたいところではありますが・・・）
・インプレッション：キャンペーンABは検索パートナー面が通常配信面を上回る
・CPC：キャンペーンABは検索パートナー面で下落し、Cはほぼ横ばい
・MCV：キャンペーンBのみ検索パートナー面で増加
・MCVR：キャンペーンABは検索パートナー面で大幅悪化。Cは同等
・MCPA：キャンペーンAは検索パートナー面で大幅高騰、Bはやや高騰、Cは下落。
キャンペーンA→効果悪化
キャンペーンB→要観察
キャンペーンC→効果改善（検索パートナーへの配信を継続）
この結果から分かること
・2/3のキャンペーンで検索パートナー面はCPCが下がる傾向にあるが、MCVRが下がり、結果MCPAも高騰すると確認
・が、MCVR・MCPAが通常面と変わらないケースもあるので、その場合継続して検索パートナーにも配信する意義はある
・検索パートナー面の効果が悪化したキャンペーンは、中長期的に見てMCVRやMCPAが改善する可能性は考えられる（検証期間が1日だけのため、中長期的に見ると落ちつくかも？）
といったところでしょうか。
検索パートナー面への配信は作業工数もかけず成果を伸ばす可能性は秘めているものの、キャンペーンにより効果が悪化するリスク大ですが、一度検証してみる価値はありそうですね！
